THE BACK HORNを久しぶりに見た話
世界中が大変な状況になってからライブというものがめちゃくちゃ悪の存在のように取り上げられて、ライブなんて要らないだろ、と思う人が増えたかもしれない。
でも考えてみてほしい。
ライブに限らず自分の大好きなことが印象操作によって指摘され、全く出来なくなってしまったらあなたはどうする?どんな精神状態でいられる?
ライブは確かに不要不急の外出だと言われればそれも正解ではある。
けど「必要」である人もいるということも忘れないでほしい。
私の友人で9mmが大好きな子がいるのですが、その子は医療従事者で職場から「ライブに行くな」ということはおろか、「2人以上の食事禁止」と言われて泣く泣くライブを諦めている子がいる。そんな子が身近にいると「果たして私はライブに行ってていいのだろうか?」と胸が苦しくなったりする。
でももう、私は私なりにたくさん我慢した。
医療従事者の方のことを思うとまだまだ全然我慢してないとは思うけど、私は私なりに我慢した。
ライブだってもう半年は全く行ってなかった。
私のTHE BACK HORNのライブの最後の記憶はあの熊谷公演で止まっていた。
「続ける」ことを選択すること〜THE BACK HORN KYO-MEI ワンマンツアー カルペ・ディエム"今を掴め" @HEAVEN'S ROCK 熊谷 VJ-1〜 - 地球外生命体の日々
あの頃はまだ世界がこんなことになるなんて微塵も思わなかったし、あの頃はライブをやっている当人たちがとても苦しそうだった。
私の時は苦しそうに歌う将司の歌声の記憶で止まってた。
あれから何度かバックホーンは大阪には足を運んできてくれてはいたものの、私は行かなかった。
だから私がバックホーンを見るのは約1年半ぶりだった。
「1年半ぶりなんて普通でしょ」って思う人もいるかもしれないけど、割とコンスタントにライブをしてくれているバンドでこれだけ見れていないのは個人的にはかなり我慢したと思っている。
そして6/27に大阪でTHE BACK HORNを見た。
ああ、バックホーンが目の前にいる。演奏している。歌っている。その姿を見ただけで私は涙が止まらなかった。
1曲目に「トロイメライ」が来ることは分かっていたけど、とにかく涙が止まらなかった。
その後もしばらく涙が止まらなかった。
今大阪でこうやってTHE BACK HORNのライブを見ていること、1年半ぶりにようやく見られたこと、その他諸々の想いが爆発してとにかくずっと泣いてた。
ライブ前にとある会話が聞こえてきた。
「なんか最近のライブって大阪ばっかりファイナルになっててずるいよね」という会話を聞いた。
その言葉に私はひどく傷ついた。
別に大阪がファイナルになりたくてなってるわけでもないのに、それを「ずるい」なんて言われても知らない。
話してた人が標準語だったからきっと関東から来た人なのか分からないけど、こっちからすると最近のライブは関東中心に行われてることが多くてずるい、なんていう不毛な争いが起こってしまう。
なんかそんなことを考えたり、ライブに行けない友人のことを考えたり、熊谷の時のことを思い出したり、最近仕事がうまく行ってないことを考えたりぐるぐるしていると感情が爆発してしまった。
最近私は仕事が全然うまく行ってない。
特にコミュニケーションが全然うまく行ってなくて、考えるだけで反吐が出る。
基本的にあまり自分の主張を強く出せない人間なので、とにかく我の強い人とは根本的に合わない。だから今根本的に合わない人と毎日仕事してるわけだからなかなかにメンタルにくるものがある。
なんで自分こんな弱いんだろう…と毎日自分を責める日々が続いていて、こんなことになるために転職したわけじゃないのになぁ…なんて思いながら毎日絶望に明け暮れていた。
でもそんなこともライブを見ている間だけは忘れられる。それだけでも気持ちは全然違う。
昨日のライブは特に「ああ、私の居場所はここだ」って思えた。
ライブでよくやっている「シンフォニア」の「帰る場所ならここにあるから」って歌詞が昨日は特に沁みた。なんでだろ。いつも聴いてたのに、昨日は特に胸に熱いものが込み上げてきた。
でも一番聴きたかったのは「ミュージック」。
アンコールでやってくれた時は本当に泣いた。めちゃくちゃ泣いた。
この曲、リヴスコールの中で一番好きな曲。
今回のライブでこれと「トロイメライ」が聴けたら私はもう十分と思えるくらい好き。
あと個人的に一番ハマったのは「星降る夜のビート」でした。鍵盤が入ってジャジーな感じになってたのがめちゃくちゃ良かった。
普段この曲聴かずに飛ばしてたことは秘密
そして何より、「コバルトブルー」を歌い上げてたのにはめちゃくちゃ胸が熱くなった。
やるのは1億%分かってたけど、自分の中の記憶があの苦しみに満ち溢れてたコバルトブルーで止まってたから、その時が動いた感じがしてめちゃくちゃ良かった。
あと胸熱だったのは「夢の花」。
やっと聴けた…!という嬉しさでいっぱいになった。
夢の花の歌詞がめちゃくちゃ好き。
これやってくれて本当嬉しかった。
なんかこの日はとにかく大阪でライブを見られる嬉しさがとにかくあった。
しばらくは大阪で見られることの嬉しさをとにかく噛み締めたいな、って思いました。
マニヘブツアーやるらしいですけど、大阪行きたいな。
ちなみに
なんかMCで岡峰さんが「声出せない分なんか盛り上がんねーかなって思って考えてたら名案を思い付いたんですよ」って言って出てきたのが「バンザイ三唱」だったもんでいかにも俺めっちゃ考えて出した感出してたけど「あれ、どこぞやの何ミリかの弾丸さんの●がわら●くろうさんもライブ終わりにバンザイ三唱やってたような……???」と思ったのは私だけだったのでしょうか。うん。きっと私だけだな。うん。
とにかくリヴスコールのアルバムがより好きになるようなライブでした。
そして大阪で見られる喜びをとても感じた2時間でした。
今度またここに9mmさんがやってくるみたいなので、そこでまた楽しみたいと思います。
ありがとうございました。
おわり。