地球外生命体の日々

ただのバンドとアイドル好き

ライブハウスという空間の楽しみ方について

音楽の楽しみ方なんて人それぞれだと思う。
踊りたい人もいれば、暴れたい人もいて、静かに見たい人もいる。そんなことは好き好き楽しめばいいと思っている。


でもどんな楽しみ方でも自分の中で好き嫌いというものは発生するわけで。
最近私の中での好き嫌いの判断は「自分に合うか合わないか」で判断している。
自分が好きな楽しみ方だと「自分に合っている」と思うようにしているし、嫌いだったり苦手だったりする楽しみ方だと「自分には合わない楽しみ方」と捉えるようにしている。ストレートに「好き嫌い」と表現するよりかはそっちの方がまだ柔らかい印象でいいのかなと。


それぞれの楽しみ方で音楽は楽しめばいいとは思うことは重々承知しているが、敢えて私はここで自分の楽しみ方について話そうと思う。あくまでも「ただの私の好み」というていで見てほしい。



この間、1125のニコフェストに行ってきた。

NICO Touches the Wallsが主催したフェスだったのだが、私自身久しぶりのフェスで内容も良く非常に楽しめた。

ただ、客の盛り上がり具合が私には合わなかった。



ライブハウスというかオールスタンディングの会場は自由に場所を移動できるというメリットがある。自分の好きな場所でそれぞれの楽しみ方が出来るので全席指定席と比べても自由度ははるかに高い。今回は幕張メッセのホールの一部を使ってフェスが開催されたのだが、勿論オールスタンディングだった。出入りも自由で何もかもが自由だった。私たちは一番前のブロックで楽しむことが出来たのだが、最初からかなりの違和感を感じていた。



フェスを通じて、客全体がめちゃくちゃおとなしかったのだ。



一番最初に出てきたBLUE ENCOUNTは割と激しめの曲を沢山披露していたにも関わらず、客は全然動かない。これじゃあ全席指定席で立っているのと殆ど変わらないじゃないか、なんて思ってしまうくらいの大人しさだった。私の見ていた場所が一番前のブロックの後ろの方だったからか知らないが、場所なんて正直関係ないはずだ。


私自身せっかくオールスタンディングで場所も広く使えるのにそのメリットを有効活用しないでどうする、という考え方なのでそこで大人しく見ているのがかなり「勿体ない」と感じてしまうのだ。静かに立って見るのなんて演者が聴かせにかかってる曲かバラードくらいでいいと思っている。そうじゃないと「オールスタンディング」の意味がなさない気がする(ただ勿論激しい曲で全部踊ったり暴れたりしろとも思わないから割と微妙なラインではある)。


そういうわけで一発目からあまりにも客が大人しいからなんだかこの先がかなり不安になってしまった。


最近私はブロックの前の方で見ようという気が全くない。専ら後ろで踊っている。前で見たいなんて気も無くなって、今では「あんな狭くて自由に動くことも出来ない空間で苦しみながら演者をみるメリットが分からない、近づいて見たところで自分が苦しいから何も楽しめない」という思考だ。そんな思いをするなら後方のゆとりある空間で踊ったりゆっくり見たりする方が全然楽しい。


今回のフェスで女子って執着心が凄いなと思った。


友達に連れられて久しぶりに前方へ突っ込んだのだが、TK from 凛として時雨のパフォーマンスが終わって(ちなみにTKのパフォーマンスはめちゃくちゃ良かった)次のアーティストがクリープハイプだった時だ。それまで割と男の客がいたのだが、クリープ以降前方は女子が9割くらいになった。しかも始まる前からかなりぎゅうぎゅう。こんな状況で見て一体何が楽しいのか……と思っていたが、女子は「苦しいけどやっぱり近くで見たい、前で見たい」という思考が働くらしい。私も一応女子なのだがその辺の思考が全くわからない。「とりあえず見えたらよくね?それよりも演者を見つつ自由に踊りたい」みたいな割と冷めている私の思考。周りからは「え〜めっちゃぎゅうぎゅうじゃん〜」なんて悲鳴が上がっていたにもかかわらず詰め具合はどんどん酷くなるばかり。「一刻も早く後ろに行きたい……」なんて思ったけど、友達がクリープを前で見たいというのでせっかくだから見てみようと思ったわけだ。


そのクリープハイプの時も案外客は大人しかった。始まっても詰めるかなという予想は全く外れ、全然普通に大人しく見られた。
何なんだ今回のフェス。かなり客の盛り上がりが物足りない。


そしてその後の東京スカパラダイスオーケストラ
彼らこそめちゃくちゃ踊りたかったが、時既に遅し。次に出てくるトリのNICOを見たい女子が前に溢れて全く動けない状況に。特に暴れないくせにそういう執着心は無駄に強い女子。こりゃあ男も近づきたくないと思うわけだ。
でも始まると狭い空間ではあったが案外スペースがあって踊れた。スカパラは本当に楽しい。終演後、私たちの後ろを歩いていた女子が「(スカパラの)名前分かんないけどピンクのおじさんかっこよかった〜!」と言っててピンクのおじさん呼ばわりするなんて谷中さんに土下座しろって思いました(確かにピンクのシャツは着ていた)。


そしてトリの今回の主役のNICO Touches the Walls。
私が前回Fighting NICOというツアーをした時に披露してめちゃくちゃかっこいいと思った曲が「mujina」という曲名で次の新曲に含まれることが判明したのでかなり嬉しかった。しかも一曲目に披露されて私のテンションはぶち上がりだったが、周りの踊り具合がイマイチ。まあこれは新曲だしノリ方もあんまり分からないからいいとしよう。

その次のTHE BUNGY。これは定番曲で盛り上がる曲だから会場全体が盛り上がっていたように思う。


で、私が物申したいのは「天地ガエシ」という曲の時だ。


多分(というか絶対)彼らはこの曲で客には「暴れてほしい」のだと思う。
いつぞやのライブでこの曲をやっている時に「サークルモッシュしろ〜!!」とボーカル光村自身が言っていた。最初は曲調的に「こんな曲で暴れるのかよ(笑)」なんて思っていたが、彼らが死ぬほどこの曲をやるのってやっぱ「踊ってほしい」んだと思い始めてきた。曲を聴いたことない人に簡単に説明しておくと、この曲は割と全体的にカントリー調の曲で、最後の方の流れがまあ一応サークルモッシュ出来そうな雰囲気にはなっている。ゴリゴリの曲でもないし、どちらかというと楽しくなるような曲なのだが、きっとそういう思いがあってやっているんだと思う。「もっと盛り上がってほしい」と。


まあこの曲はそんなことは全く起こらず。
光村も「行け〜〜!!」なんて言っていたがそれとは全く裏腹に客は突っ立っていた。サークルモッシュなんて夢の夢。


はて。何故皆こんなに大人しいのか。


最初からずっと私は「これじゃあ全席指定席の立っている時と変わらない」「オールスタンディングの意味がない」「勿体ない」と思っていたが、天地ガエシに関しては何だか演者が可哀想になってきた。


その辺が何だか自分には合わないな、と思った。
もっともっとみんな「暴れても」いいと思う。
せっかくオールスタンディングなんだから。


でも、そういう大人しい空間で暴れると暴れた人がかなり顰蹙を買うのだ。そういうやりとりが非常に面倒くさい。一体何のためにオールスタンディングの空間に来ているのか。ただ前で近くで見たいからその空間を生かしているのか。だから女子で溢れている空間は面白くないと感じてしまうのだ。


NICO Touches the Wallsの演奏はめちゃくちゃ良かった(もうちょっとコアな曲を期待していたという思いも多少あったがまあそれはいいとして)。次の新曲はおそらく買うと思う。久しぶりにかなりの名盤だと思った。ただその客の盛り上がり具合が自分に合わなかったのでそこが期待外れではあった。



冒頭でも言ったが、音楽の楽しみ方は人それぞれだ。好き好き楽しめばいいと思う。あとはその楽しみ方が自分に合うかどうかだけだ。たまたま今回のフェスの客の盛り上がり具合が私には合わなかった、ただそれだけだ。嫌いというわけではない。NICO Touches the Wallsの演奏はカッコよかったのでこれからも期待したいと思う。


まあこんなことを思うのもおそらくこの間行った10-FEETのライブが死ぬほど良かったのと今年の初めに横浜リザードで滝さんと一緒にモッシュ出来たのがめちゃくちゃ印象的だったからなんだと思う。演者も客の盛り上がり具合もめちゃくちゃよかった。私にはこういう盛り上がり具合が合っているんだと思ったからだろう。


でもさすがにこの間のフェスは「もうちょっと踊ってもいいんじゃない?」なんて思ってしまいました。バンドを見に来てるのに大人しく見る必要なんかない。多分私はこれからも後方で楽しく踊っていると思います。ここ最近のライブ全部そういう楽しみ方なので。



以上、オールスタンディングでの私の楽しみ方でした。