メモリアルな年

2017年がメモリアルな年になっている。


ゆずがデビューして20周年を迎え、先日アニバーサリーライブに行った。その時も色んなことを感じた。


そしてまだまだメモリアルなアーティストは自分の周りに沢山いた。


まず、9mm Parabellum Bulletがメジャーデビューして10周年を迎えた。



7/2、彼らは初のモバイル会員限定ライブを行った。


メジャーデビューしてからずっとバンドの第一線を走り続け(紆余曲折は勿論あっただろうが)、そして今、大変な時期を迎えている。ギター滝善充の不在はバンドにとって物凄い痛手だろう。それは本人達が一番分かっていることだろうし、ファンも十分に分かっていることだ。一時は「このまま解散してしまうのかな」なんてことも考えてしまった。9mmの曲の殆どを作曲している中核的存在だったし、彼の演奏している姿や彼の作る曲が好きだというファンも沢山いて、彼がいないとバンドとして成立しない面が沢山あったのだから。それでも「9mm Parabellum Bulletとしてバンドをやり続けたい」という他のメンバーの思いはずっと伝わってきたし、実際その思いのおかげで本来ならば中止もしくは延期にするであろうツアーも形は変えたが続行してくれたり、普段喋らないメンバーがMCで喋ったり、サポートギターを迎えてアルバムツアーを行ったりと、本当にファンにとって嬉しいことばかりしてくれている。感謝してもしきれない気持ちだ。そして何より彼らを支えてくれる人たちが周りに沢山いて本当に彼らは素敵な存在だな、と特に感じた7/2のライブだった。


単純に自分のバンドのこともあるのに9mmの最新アルバム全曲に加えて別の曲も弾きこなしてしまうサポートギターのHEREの武田さんが凄すぎるし尊敬するとは毎回ライブを見る度に思うが、それに加えてfolcaの方がサポートに加わりより一層音に重みを増してくれたり、lovefilmの石毛さん(この日はアキラと呼ばれていた)がライブを盛り上げにサポートギターとして加わってくれたりしたことが本当に嬉しかった。 皆で9mmを盛り上げようとしている、その姿勢がとても嬉しかった。しかも、まさかこの会場で誰が9mmの演奏でthe telephonesの曲を聴けると思ったか。誰がまさか石毛さんがthe telephonesの曲を歌うと予想したか。誰があの空間で「本物のディスコ」が出来ると思ったか。私の前にいた女性が石毛さんが「Monkey Discooooooo」を歌い始めた途端泣き崩れていた。その気持ちは私にもよく分かった。一度だけではあるがthe telephonesのワンマンライブに行った身として、9mmとtelephonesの対バンライブを見に行った身として、そしてthe telephonesのラストライブを見に行った身として、あの曲を石毛さんに歌わせるということは9mmからの最大のお礼なのか、敬意なのか、感謝の意なのか…。とにかくあの姿に胸を打たれたファンは沢山いただろう。石毛さんも自身のインスタグラムで「本当は事務所から反対されていたけど、それでもやっぱり盛り上げたくて歌ってしまった」なんてことを言っているが(まあ心のどこかでやっぱりthe telephonesを掲げてしまう以上は復活してくれよとは思ってしまうけれども)、その姿勢もとても嬉しかった。


そして。
この日だけ、少しの時間だったが、ステージに滝善充が戻ってきた。


登場したのはアンコールの2曲だけだったが、それでもちゃんと、アンコールが始まった時にいつもの9mmの登場時のSE(Atari Teenage Riot)をもう一度かけてくれて、ちゃんと「4人で」ステージに立ってくれて、「9mm Parabellum Bullet」がそこに現れた。「9mm Parabellum Bullet」がそこにいた。私も言葉にならない声がそこで出てしまった。この日を待ち望んだファンはどれだけいたことか。決して完全復活したわけではないのだが、それでも彼はステージに戻ってきた。彼がステージの上でギターを弾いている。ステージの上で今まで出られなかった鬱憤を晴らすかのように暴れ回っている。その姿にどれだけの人が胸躍らせたことだろう。心打たれたことだろう。そして涙したことだろう。こんなに「いつものバンド」が見られることが幸せなことなんだな、と思った日は後にも先にもこの日しか今はない。


この日は言葉にならない嬉しさが込み上げてきて、「9mm Parabellum Bulletが好きだ」という一言では片付けられないような感情が爆発した。当たり前だったことがある日突然当たり前では無くなり、それでも昔の「当たり前」に少しでも近付けていこうとしているその姿に私は感動した。


何はともあれ、9mm Parabellum Bulletさんデビュー10周年おめでとうございます。こんな素晴らしいライブに行けたことをとても嬉しく思います。これからも爆音をかき鳴らして私たちに沢山の驚きと感動を提供して下さい。ありがとうございました。9mm Parabellum Bulletというバンドが続く限り、滝さんがいつか必ず戻ってくると信じています。また「4人で」演奏できる日をいつまでも待っています。







そしてアニバーサリーイヤーとなっているもう一組のアーティスト。


モンスターバンド、Mr.Children


自分が生まれた1992年に彼らはデビューして、今年で25年を迎えた。自分と同じ歳を歩むMr.Childrenの活動になんだか勝手に感慨深いものを感じた。


まだツアー中なのであまり深くは話せないものの、一言で言うと「Mr.Childrenに勝るバンドはやっぱり私の中ではいない」と思えた、そんなライブだった。Mr.Childrenのライブに行くと毎回それは思う。私は今物凄い光景を目にしているんだ、と。彼らがそう思わせてくれる。


今回のライブを見て色んなことを感じた。「何事も無く無事にこの日を迎えられたことに感謝します」というシンプルな桜井さんの一言に「もっと一日一日を大切に生きなきゃな」と思った。仕事に追われていると一日の大切さというものをどうしても忘れがちになり、「ああ早く一日が終わって欲しい」とばかり祈る日々になってしまうが、桜井さんの穏やかなトーンでのMCはひどく心に響くものだ。


Mr.Childrenと出会い、色んなことがあった。嬉しいことも、悲しいこともあった。私がMr.Childrenに出会ってからのことをライブを見ながら色々と思い出した。


私のMr.Childrenの全ての始まりは「終わりなき旅」からだった。元々兄がMr.Children好きで、その影響で私も好きになったのだが、たまたまパソコンに入っている曲を聴いていたら「なんだこの素敵な曲は」と思って色々調べてみると、Mr.Childrenだということが分かってそこからハマりだした。初めて買ったCDが「箒星」だった。その時CMで箒星が使われており、とても疾走感のある素敵な曲だなと思ってCDショップで購入した。そこからMr.Children好きが爆発したのだが、中学生の頃「お前みたいな容姿の奴がミスチル好きとか最悪、キモい」とめちゃくちゃいじめられた。こいつがミスチル好きでキモいです、と散々言われた。それから一時期自分の容姿とMr.Childrenがめちゃくちゃ嫌いになり、しばらくMr.Childrenを聴かなくなった。少しの間だが学校にも行かなくなった。自分みたいなブスなんかがMr.Childrenを好きになっちゃいけない。ずっとそう思っていた。聴くのも苦痛になっていた。そして中学3年の夏、高校受験の時、私は塾に通っていたのだが、同じ塾に兄が通っていて県内で一番頭のいい高校に受かった(兄は元々頭が良かった)。その時に「これからの受験生に送るメッセージ」として色んな塾生が手書きで沢山メッセージを書いていたのだが、その中に兄の言葉もあり、妹としては少し気になったので読んでみるとそこに「僕は受験勉強で苦しかった時、いつもMr.Childrenの『終わりなき旅』の【高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんだ】というフレーズに助けられていました」と書かれていた。私はそこでひどく心を打たれて、必死に受験勉強した。そして第一志望の高校に受かることが出来た。受験で苦しかった時、頭のどこかで終わりなき旅が流れていたのだろう。そこから「やっぱり私はMr.Childrenが好きだ」という気持ちが戻ってきて、だんだんと聴くようになった。そこが私のMr.Childrenとの人生のターニングポイントだった。高校に入り、大学にも入り、色んなアーティストを知り、色んなバンドやアイドルを好きになったものの、Mr.Childrenのライブなり映像なり見る度に「色々好きになったけどやっぱり彼らが好きという気持ちに落ち着く」という気持ちになる感覚がたまらない。


時は経ち、去年兄は結婚した。
兄が最後のムービーで使った曲はMr.Childrenの「Simple」だった。私はそこで泣いた。
結婚式が終わった後、兄から「ええ曲チョイスやったやろ」と言われて「めちゃくちゃ良かった」と答えた私。今の私のMr.Children好きがあるのも兄のおかげである。今は兄以上に私の方がMr.Children好きなのかもしれないけれども、それでも感謝してもしきれない気持ちでいっぱいだった。


私の人生にはいつもMr.Childrenが側に寄り添ってくれていた。色んなことがあった。Mr.Childrenを好きになったことによって、少しではあるが、友達も増えた。分かち合える友達が増えたことは私にとってとても大きなことだった。人付き合いが得意な方ではない私がこうやって誰かと一緒に好きな気持ちを共有し合えながらライブを見ることは本当に幸せだな、とこの二日間特に感じた。


ライブでただノるだけが全てじゃない。メロディだけが全てじゃない。そこにある歌詞も、そこに込めた思いも全て含めて「音楽」だということに気付かせてくれたMr.Childrenという存在は本当に大きな存在である。


ライブの感想としては…今まで行ったMr.Childrenのライブの中である意味一番セットリストが「カオス」だった気がする(笑) 「あなたたちの理性をぶっ飛ばしていきます」という一言があったが、確かにある意味理性がぶっ飛ばされるライブでした(笑) まあ、その辺に関してはツアーが終わった後にでも話すとしよう。


Mr.Childrenさん、デビュー25周年おめでとうございます。25周年という記念すべき年のライブに参戦出来たことを心より嬉しく思います。私の人生はMr.Childrenと共にありました。おじいちゃんになっても、死ぬまでMr.Childrenを続けて欲しいです。25周年に相応しい、とても楽しいライブでした。本当にありがとうございました。




ジャンルもコンセプトも全く異なる2つのバンドを好きになってしまったけれど、どちらも私にとったら大切なバンド。色んな世界を知ることはとても楽しい。



2017年は、メモリアルな年です。