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私は「音楽」が好きだ

先日、一枚の写真がアップされた。



NICO Touches the Wallsの光村龍哉氏と9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎氏のツーショット写真。


これが私にとってここ最近で一番の衝撃を受けた。




私は、音楽が好きだ。バンドが好きだ。

ライブが好きだ。

そんな想いがあの写真を見て、一気に湧き上がってきた。

社会人になって、仕事に心が侵食されて楽しみなことを考えられなくなるくらいいっぱいいっぱいになってから、「音楽なんてクソくらえ」「ライブなんて一時的な楽しみでしかないから、後の現実のことを考えたら行く気も失せてきた」そんな考えが私の心の中の大半を占めるようになってきて、別の楽しみを探すようになっていた。いつしか音楽から"逃げる"ようになっていた。


勿論、働き始めてからもライブは行っていた。しかしライブに行った後の現実、絶望感、悲しみがとてつもなく襲ってきて、最近はそれに耐えきれなくなっていた。私はいつしか「音楽」そのものに冷めた感情を持つようになってしまっていた。でもあの写真を見て、私はやっぱり音楽が好きなんだ、バンドが好きなんだ、改めてそう思えた。私の中で結構な「革命」が起きたように思う。大袈裟な言い方かもしれないが。



NICO Touches the Wallsと9mm Parabellum Bulletの対バンなんておそらく2007年の列伝ツアー以来ほぼ無いと思う。少なくとも私がNICOと9mmを好きになってからは一度もない。フェスで同じ日に出るということは何度かあったものの、「対バン」という形ではない。まあそもそも同じバンドとは言え曲のジャンルが違うためそんなに共演は無いのかなあ、くらいに思っていた。


だからこそ、この10年ぶりくらいの交流には心が舞い上がった。プライベートでの交流はあったかもしれないが、バンドとして公の場で交流する姿を見せたのは本当に嬉しいことだ。


NICOと9mm両方好きな人が世間にどれくらいいるのかは分からないが、私はいつまでも対バンを願っている。少なくとも3〜4年は対バンして欲しいと言い続けてきた。それが、もしかしたら近い将来叶うかもしれないというところまで来ていると思うと黙っていられない。


この写真がアップされてから自分の中で「音楽」の存在意義って何だろう?と考えるようになった。「結局音楽はBGM」とどこかのバンドが謳ったものだが、最近の私はそういう考えを持つようになっていた。ただのBGMにしか過ぎない、極端に言えば空虚な存在でしかない、そこまで思うようになっていた。


しかし今の携帯の写真を見返してみると、ライブで楽しんでいる写真ばかりで、私にとってライブという存在は本当に大きな存在だったんだなあ、と改めて思った。学生時代、狂ったようにライブに行った。日本全国、無い金を捻出して飛び回った。その結果、日本全国に色んな友達ができた。今まで友達が少なかった私にとって、それは本当に嬉しいことで、初めて「自分の居場所」というものが確立されたように思えた。リアルな世界での息苦しさ、辛さ、そんなものがあった中でのこのライブでの出会いだったので、私は本当に嬉しかった。そう思うとNICO Touches the Wallsに関しては本当に重要な存在だ。所謂「ニコクラ」と呼ぶ友達が出来た。たくさん出来た。今でもライブ以外でも遊びに行ったり、何かしらしたりして交流を取っていることが本当に嬉しい。しかし最近はそれすらも自分で壊そうとしていた。「ライブなんて」という考えを持っていた私が本当に悲しい、そう思った。人を大切に出来ない自分が本当に虚しくなった。過去の写真を見て、今では交流が少なくなってしまった子も「今はどうしてるかな」「元気にしてるかな」そんなことをたまに思ったりもする。私は何をやっていたんだろう。何を考えていたんだろう。そんな冷め切った感情さえも、あの写真が壊してくれた。私の中の「音楽が好き」という感情を再び目覚めさせてくれた。音楽が好きで何が悪い。音楽はどんな時でも自分に寄り添ってくれるものだ。嬉しい時、悲しい時、寂しい時、楽しい時、どんな時でもそこにいる。音楽だけは、何も言わず自分に寄り添ってくれる。自分でもキツイしめんどくさい性格だとは思っていて、だからこそ友達が出来にくいんだと自覚している。でもそんな私にいつも寄り添ってくれるのが音楽。私が独りになった時も音楽だけはいつもいてくれる。その音楽のジャンルは何でもいい。楽しい時にはアイドルを聴いてもいい。悲しい時にはバラードを聴いてもいい。嬉しい時にはワクワクする音楽を聴いてもいい。ジャンルなんて何でもいい。「音楽が好き」それだけでいいじゃないか。私は「音楽」を通じて色んな人と出会った。正確に言うと、出会うことが出来た。それほどまでに大きな存在を、私は消そうとしていた。私は馬鹿だった。やっぱりライブにも行きたい。楽しみたい。こんな捻くれ者な私でも友達でいてくれる人も少なからずいる。それがどれだけ幸せなことか、分かってなさすぎた。



とにかくそんな感情が湧いてきてから、私は再びバンドのライブのチケットを買った。やっぱり生で音を感じたい。NICO Touches the Wallsと9mm Parabellum Bulletは私の中で本当に大きな影響を与えてくれたバンドなので、ライブに行きたい。会場に友達がいなくたっていいじゃないか。1人でライブに参戦したっていいじゃないか。それの何が悪い。私は生で音が聴きたいだけなのだ。そこでしか鳴らせない音に触れたいだけなのだ。



そんな事を思いながら、NICO Touches the Wallsを好きになったきっかけの曲「手をたたけ」を聴きながら、家に帰ろうと思う。好きになったきっかけの曲ほどに印象深い曲はやっぱり無いと思う。



私はやっぱり、音楽が好きだ。



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